参考歩掛

PGF(プレキャストガードフェンス)

PGFの歩掛はプレキャスト・ガードフェンス協会の歩掛表に準じる。
東・中・西日本高速道路(株)が発行する「土木工事積算基準(※)」にも歩掛が掲載されている。
※但し部材⾧5mのみ掲載であり、詳細は書籍を確認下さい。
標準形状のみを対象とし、以外は「L型剛性防護柵・PGF(標準以外)」の歩掛を参照下さい。

据付工(昼間用)

(注意)
1. 本歩掛は、PGFを据付する作業であり、現場内小運搬(20m程度)を含む。
  床堀、基礎コンクリート、埋戻等は含まない。
2. 諸雑費は据付用治具等の費用であり、労務費の合計額に上表の率を乗じた金額を計上する。
3. 敷モルタル等の材料は別途必要量を計上する。
4. ラフテレーンクレーン(標準的施工条件の場合25t)は賃料とし、現場条件に適合する規格を選定する。
5. 夜間作業の場合、労務単価は50%割増、ラフテレーンクレーン単価は30%割増とする。
6. 作業スペースが十分に確保できない場合や交通規制で断続作業を行う場合及び夜間作業の場合は
    現場条件に合わせて据付能率を減ずる。
7. 据付日数は次式により算出し、小数点以下は切上げて整数とする。
   (据付日数)=(部材延⾧もしくは部材数)÷(1日当たりの据付延⾧もしくは2日当たりの据付本数)

標準的な施工条件での施工量【日中施工】

鋼材組立工

 (注意)
1. 本歩掛は基礎埋込式および壁高欄タイプのPGFに適用する。
2. 本歩掛はPC鋼材をシース内に挿入連結し定着する作業である。
3. 鋼材延⾧は定着装置内面間の実延⾧とする。
4. シール材等の材料は別途必要量を計上する。
5. 諸雑費は冶具等の費用であり、労務費の合計額の左表の率を乗じた金額を計上する。

緊張工

 (注意)
1. 本歩掛は基礎埋込式および壁高欄タイプのPGFに適用する。
2. 本歩掛はPC鋼材を緊張する作業である。
3. 緊張機械器具は別途必要量を計上する。

部材間目地工

(注意)
1. 本歩掛は基礎埋込式および壁高欄タイプのPGFに適用する。
2. 本歩掛は部材間の目地に無収縮モルタルを充填する作業である。
3. 無収縮モルタル等の材料は別途必要量計上する。
4. 諸雑費は小機械等の費用であり労務費の合計額に左表の率を乗じた金額を計上する。

部材結合工

 (注意)
1. 本歩掛は壁高欄タイプのPGFに適用する。
2. 本歩掛は部材を床版にアンカーボルトで結合し、床版との間隙部と本体切欠部を無収縮モルタルで充填する作業である。
3. アンカーボルト、定着具、無収縮モルタル等の材料は別途必要量計上する。
4. 諸雑費は小機械及び切欠部型枠等の費用であり、労務費の合計額に左表の率を乗じた金額を計上する。

緊張機械器具

(注意)
1. CCLストランドジャッキシステムは供用期間10日未満の場合は保証期間の10日を計上する。
2. CCLストランドジャッキシステムは回送費用を別途計上する。
3. 燃料は別途必要量を計上する。
4. 数量は実数量を計上する。

 

L型剛性防護柵・PGF(標準形状以外)

L型剛性防護柵、PGF(標準形状以外)の歩掛は形状や構造が似たPGFの歩掛を参考にして算出する。
据付工の日当り施工量はPGFの製品重量と日当り施工重量の相関関係(図1)より求めた数式(Wd=7.4W+10000)を用いる。
鋼材組立工、緊張工、部材間目地工、部材結合工、緊張機械器具はPGFの歩掛に準じる。
L型剛性防護柵の部材間目地工は防護柵部分に無収縮モルタルを充填する事はPGFと同様だが、
底版部分に空練りモルタルを充填するので部材間目地工(底版部)を追加する。
標準作業と異なる製品高さ、作業環境、小規模施工の場合は、日当り施工量に補正係数を乗ずる。

PGFの製品重量

(注意)
1. 防護柵形式記号は、Rp:プレキャストコンクリートとする。
2. 形状記号は、F:フロリダ型、S:単スロープ型とする。
3. 橋梁、擁壁等の構造物に設置する場合はB、土中に設置する場合はEとする。
4. 製品重量は土中用は部材⾧5.0mとし、構造物用は部材⾧2.5mとする。

 

標準的な施工条件での施工量

(注意)
1. 製品重量は表1にあるRp-SBm-FE(部材⾧5.0m)を基準にする。

日当り施工重量から逆算例

(注意)
1. 参考例はL型剛性防護柵(部材規格H1800×B1400×L1990、製品重量5,515kg)とする。

据付工

(注意)
1. 本歩掛は、L型剛性防護柵、PGF(標準形状以外)を据付する作業である。
  床堀、基礎コンクリート、埋戻等は含まない。
2. 諸雑費は据付用治具等の費用であり、労務費の合計額に上表の率を乗じた金額を計上する。
3. 敷モルタル等の材料は別途必要量を計上する。
4. ラフテレーンクレーンは賃料とし、現場条件に適合する規格を選定する。
5. 夜間作業の場合、労務単価は50%割増、ラフテレーンクレーン単価は30%割増とする。
6. 作業スペースが十分に確保できない場合や交通規制で断続作業を行う場合及び夜間作業の場合は
    現場条件に合わせて据付能率を減ずる。

部材間目地工(底版部)

(注意)
1. 本歩掛は、L型剛性防護柵に適用する。
2. 本歩掛は部材底版間の目地に空練りモルタルを充填する作業である。
3. 空練りモルタル等の材料は別途必要量計上する。

製品高さ・作業環境による補正係数

(注意)
1. 上表はPGF(標準形状)の製品高さ0.8~1.1mを超える場合に用いる。
2. 土工部とは防護柵前背面で高低差の生じない箇所とし、高盛土上とは防護柵背面での作業について制約を受ける箇所とする。

小規模施工による補正係数

(注意)
1. 上表は1箇所当りの施工量が日当り施工量に満たない場合に用いる。