《機能》
イージークリーンは「分離部」と「横取り部」から構成されています。このうち「分離部」は雨水と「ごみ」を分離するため、多数の開口穴を持つスリット板で構成されており、縦排水溝上の「横取り部」から縦排水溝底に設置した場合でも十分な勾配を持つ延長を有しています。

「ごみ」が混入した雨水が「分離部」に流れますと、「ごみ」はスリット板上に残り雨水は開口穴から下の縦排水溝に落下して下流に流れます。分離された「ごみ」はスリット板状に残りますが、次回の降水時に雨水に混入した「ごみ」、あるいはより大きな降水により「横取り部」方向に押し出されます。開口穴を持つスリット板はこの「ごみ」の移動を防げず、雨水と「ごみ」の効率的な分離がはかれる構造となっています。

「横取り部」は、縦排水溝上に固定される平板とその上に垂直に取り付けられた「横取り板」で構成されており、「横取り板」は水路に対して斜めになっています。 「分離部」から押出されてきた「ごみ」は、「横取り板」で縦排水溝脇に排除、集積されることになります。

 

《取り付け方法》
イージークリーンは縦排水溝に立て掛けて設置し、「横取り部」をアンカーにてシールコンクリートに固定するだけの簡単施工です。また縦排水溝には同じサイズでも現場打ちとプレキャストの使い分けがありますが、「分離部」の先端につけるアダプター(ちり取り)で対応可能です。

《経済効果》
イージークリーンを設置したことにより、路面冠水による事故確率が低減される経済効果は算定できませんが、油水分離槽にたまる「ごみ」が減って清掃頻度が下がることの経済比較は可能です。
油水分離槽の清掃は、事故発生時の流失油の清掃処理を除き、油水分離水槽内に堆積したごみや枯葉が腐食したヘドロなどの汚泥処理と、ペットボトルなどの浮遊物除去の二本立てとなっています。